1. はじめに:退院まで
息子が産まれてから、私は息子をガラス越しに眺めることしかできませんでした。
一方で妻は母乳を与えるのはもちろん、沐浴やおしめ交換の練習をしていました。
私は何もできずソワソワ、妻はうまくお世話ができずムズムズした数日を過ごしてきました。
2025年7月4日。そんな中迎えた退院の日。 僕たち夫婦は、ついに息子を連れて、はじめて家に帰ってきました。
2. はじめての帰宅
チャイルドシートに乗せるのに悪戦苦闘し、今までで一番安全に気をかけながら運転しました。
家に着いて、玄関のドアを開けた瞬間。 「おかえり」じゃなくて、「ようこそ」って言いたくなった。
リビングに敷いたベビーマットの上に、そっと寝かせる。 窓から差し込む光の中で、息子の顔がふわっと明るくなって、 「ここが、君のはじまりの場所だよ」って、心の中でつぶやきました。
3. 家族になった実感
家の中に、赤ちゃんの泣き声が響く。 それだけで、家が生きているように感じる。
夫婦ふたりだった空間に、命のリズムが加わって、 家が「家族の場所」になっていくのを感じました。
まだまだ慣れないことばかりだけど、 この子と一緒に、少しずつ「家族のかたち」を作っていけたらと思います。